U田さんは、3ヶ所の病院で皮膚科と形成外科を担当されている女医さんである。
継続コースで通われている。
「生理のときは食欲が増している」と言われるが、女性である限りそうした傾向があるのは否めない。
U田さんにも、整体ダイエットチェック表をつけてもらっているから、その時期は食欲が増して減りにくくなるのが、分かるのだそうだ。
確かに、8回過ぎてまだ3キロ強の減りだから、うちのサロンのお客さまの中では減量ペースとしては遅い方だ。
「この減り方だったら、生理が不順になる心配はないですね」と言うと、
「そうですね。かえって順調です。しかし、20歳頃にやったダイエットでは、生理が止まったのですよ」と言われる。
このブログでは、うちの整体のいいことばかり書いているようなので、二つのリスクのことも述べておきたい。
一つは、生理不順のリスクである。
大半の人は、大丈夫であるが、中には生理不順になったり、止まったりする人もいる。
ダイエットする限りは必ずついてくる問題だから、初回のカウンセリング時に注意を促すし、急に落ちてきたり、体脂肪率が20%近くになってきたら、再度注意を促す。
不順になるのは、個人差が大きく、ストレス因子が大きく絡むのだが、15%くらいの体脂肪率でもちゃんと来ている人もいれば、25%くらいでも止まってしまう人もいる。
逆に、整体の効果で不順だったのが良くなってしまう人もいる。
生理不順のリスクがあることを伝え、栄養不足にならないように毎回注意を促しながら、お客さまにはうちの整体ダイエットに取り組んでもらっている。
もう一つのリスクは、サイズダウン整体の反発ストレッチで筋肉や腱を痛めることがあることだ。
実は
先日、2回目の施術を受けました。
その日の帰りから右足首のアキレス腱が痛み始め、整形外科で診療を受けたところ アキレス腱が炎症を起こしていて、最低2週間は運動を中止して下さい、とのことでした。
現在も痛みがあり、サッカーはもちろん、歩くのも痛みがあります。
医師からは「伸ばしながら負荷をかけるなんて、とんでもない」と言われました。
今後そちらでの施術は、受けれません。
返金して頂くには、どのような手続きが必要になりますでしょうか?
というメールをいただいた。
申し訳ないことをしたので、ご迷惑をおかけしたことをすぐにお詫びした。
その後のやり取りで、ギブスをはめるようなことはなく、歩くにも支障がなくなったようなので、安心したが、返金すると共に、わずかだがお見舞いもした。
稀なケースだった。
最近は、研修時間を設け、より効かせるためにサイズダウン整体の見直しなどもしているのだが、局所的に負荷をかけ過ぎの傾向になっていたようである。
人体を扱っているのだから、細心の注意とデリケートな操作が必要だ、と深く反省して、少しやり方を改良した。
効果は残したまま、局所を痛めるリスクを減らす方法に変えたのだ。
形成外科が専門のU田さんに、サイズダウン整体をやりながら、このことを話したら、
「私も、これを体験していなかったら、そのお医者さんのように、そう言うでしょうね」と言われた。
サイズダウン整体の反発ストレッチは、下半身ダイエットの肝だから、どうしても外せない。
普段、使っていないやり方でやるからこそ、部分痩せの効果が生まれるからだ。
U田さんには、この「とんでもないこと」の効果をわかってもらっている。
施術の途中で、U田さんの踵の部分に触れると「痛い」と言われる。
ダイエットのために、ジムへ通っていたときに、バーベルを持ってのスクワットで痛めていたようだ。
レントゲンとMRIで調べてみたら、わずか骨が飛び出ていたようで、それがアキレス腱を刺激しているらしい。
「医者は、想像力が働くから、痛みに敏感なのですよ。もしかしたら、その人はサッカーをやっていたから、やるときのわずかな痛みを我慢していたかもしれませんね」
うちの整体では、痛みは、信号でいうと黄信号で、要注意と考えている。
施術の仕方を決める、手がかりでもある。
お客さんと神経が繋がっていたら便利なのにと思いながら、施術中も、痛くないかどうか、絶えず声かけしながらやっている。
たいていは、痛いといってくれるので、やってはいけないことに気づくが、中には習性で我慢してしまう人もいる。
ご迷惑をお掛けしてしまったそのお客さまは、まだ2回目だったので、こちらも相手の発するサインに気づけなかったのかもしれなかった。
U田さんに、いろいろ話を聞いて、慰められる形になった。
おかげで、ぐらついた自信が取り戻せた。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。