腰痛を起こしたお客さまから差し迫った電話があって、メールも届いた。
松田先生
以前にN先生に施術をお願いしましたKともうします。
腰を痛めてしまい、以前松田先生に整体をお願いしましたら、一回でうそのようになおってしまいました。
本日また、腰を痛めてしまいました。
できましたら、また松田先生になおしていただきたいのですが。
明日土曜日の朝から14時までと火曜日、水曜日なら終日大丈夫です。
どうぞよろしくお願い致します。
とあった。お困りのご様子。
普段、私は施術をしない。身体を動かしてやる仕事である施術はスタッフに任せてある。私の仕事は、ナカメの仕組みを考えること。施術スタッフたちは私より慣れているからほとんど出る幕はない。手伝うことはあるが、たいていは足手まといになる。
今回は、私以上に技能的にはうまくなっている3号店の須田に回すつもりだった。だが、土曜日で3号店の予約の空きがない。ならば、やはり私が臨時でみるしかないから、
Kさま
では、明日11時に3号店までお越しください。
下半身ダイエット専門<中目黒ダイエット整体サロン>ボス松田
と返信した。
土曜11時。2号店の空きベッドを使って施術した。
壁を背にして斜めの台に立ってもらう。歪みを見るためだ。この台に立つと、両踝、両膝、両股関節が強制的に真っすぐになるように重力がかかる。
ヒトは骨格と筋肉のバランスで立つ。この台に乗ってもらって、骨格にだけ真っすぐになるよう重力を働かせる。歪んで縮んだ筋肉により負担がかかって、普通に立っていれば分からない歪みがより分かるようになる。
右の腰が上がって、右の肩が下がっていた。左膝の内向きもある。身体が捻れているのだ。お客さまも背中とふくらはぎに違和感を覚えているから、術者の見方と受者の感じ方は一致している。
エゴスキューで使うこの台は、本来はこんな使い方はしない。ナカメ流になっている。
施術もナカメ流。今回は「皮よせ」施術だけで済んだ。
数カ所のシワのある部分を伸ばし、皮膚が伸びているところを寄せただけだ。心地よさを感じるかどうかを確かめながら、「山はもっと高く、谷はもっと深く」という皮膚を動かす原則に従ってやっただけ。
使ったのは、滑り止めしてある園芸用手袋。(笑)皮膚に密着して皮膚だけを動かしやすいからである。なんとかとハサミは使いようだ。
途中から痛みが消えてきたのが分かったようだ。痛みを取るのに、ものの10分もかかっていない。前に受けた施術は、骨格調整法で使っていた器械だったそうで、今回の痛みが取れるまでの施術時間の短縮に驚いていた。
最後にまた、斜めの台に乗ってもらって、違和感が残っていないか確かめる。
姿勢が戻っているから骨の歪みではなかったようだ。立位のまま骨を動かす「ピンぶる」の出番はなかった。
松田先生
土曜日の11時から施術していただいたKです。
お陰様で、うそのように直りました。
本当にありがとうございます。
これからも、困ったときのボス松田頼みよろしくお願いします。
とあった。
頼まれたら誰にでも施術する訳ではないが、お客さまが困ったときには援けねばならない。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。