お母さんの付き添いで来られたNちゃんは中学3年。
親子3代で来られているNさんの娘さんだ。
背中が痛いということで、以前に一度来店。
身長は163センチ。見た目はスタイルいいが、体脂肪が30%を越えていた。今日は、太腿を細くしたい、ということらしい。
まず身体の歪みを診る。
立たせて診たら、腰骨の高さが違う。
お尻も片方に出っ張ってる。
寝かせて診たら、脚の長さが違う。
上体もくの字に歪んでいる。
かなり歪みがひどい。
太腿を細くする段階ではないので、お母さんにも確認してもらう。
まず身体の歪みを直すことが先決だ。
訊いてみると、テレビを見る姿勢に問題がありそうだ。
長時間の同じ姿勢は身体の歪みの原因になることが多い。
Nちゃんに、
「その姿勢をしてるとますます太腿は太くなるよ」と注意を促す一方、
お母さんには、あまりガミガミ言わないようにお願いする。
バランス整体で、身体の歪みを整えていく。
歪みを点検するためにいろいろポーズをとらせて、筋肉のアンバランスな緊張や骨格的な歪みを診ていく。
自力で動いてもらったり、他力で動かしたりして、左右の動きや形の違いを診たり、フィーリングの違いを訊ねていく。
筋肉と骨格の歪みがどう関連しているのか、見当がつかないと調整できないからだ。
見当がついたところで施術していく。
大腰筋の左右のアンバランスを調整する。
骨盤の中を走っている深層筋の1つであるこの筋肉は、マッサージ的な手技では緩めにくいところだ。
拮抗筋の緊張と呼吸のタイミングで緩めるのだが、ほぼ1〜2回の数秒の施術で緩められる。
筋肉は単純にいうと、縮むしかできない。
緩むときは、拮抗する反対側の筋肉が縮んで、緩む。
あるポーズをすれば、緩むところと縮むところができるので、歪みのポイントを狙って、この拮抗作用を呼吸に合わせて使うのだ。
だから、ほぼ呼吸をした瞬間に緊張して凝りや痛みがあった所が緩む。
このあたりのことは、マッサージ系の手技しか受けたことのないお客さんには、よく驚かれるところだ。
Nちゃんは、上体がくの字に歪んでいたため、左右わき腹の内・外腹斜筋もアンバランスに緊張していた。
筋肉の調整ができたら、骨格の調整もする。
歪みを根本的に直したかったら、筋肉も骨格も調整しなければならないからだ。
最後に、もう一度点検して終える。脚の長さもほぼ揃った。腰骨の高さも大丈夫である。あとは時間が経てば自己治癒能力でもっと良くなっていく。
「太腿を細くするのは、まただね。冬休みにおいで」と声をかけた。
若いからすぐに良くなるだろうと思う。
Nちゃんは、
「ジーンズをはいた時の感じが違う」といって帰っていった。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。