本日4回目のT橋さん。
34歳、150センチ。
初回の体重は47.2キロ、体脂肪率25.5%。
2回目体重46.9キロ、体脂肪率25.1%。
3回目体重46.9キロ、体脂肪率24.8%。
で、今日4回目体重46.8キロ、体脂肪率24.7%。
わずかずつしか減っていない。
気になるので<整体ダイエットチェック表>見せてくれるように言った。
「忘れた」ということだった。
原因究明の手掛かりがない。
仕方がないな〜と思いながら、ダイエット中の我慢感や努力感はないか、訊いた。
ちょっと考えながら、あると言われる。
案の上だ。
ナカメダイエット中に、我慢感や努力感があると、溜まった分だけリバウンドするよ、と脅す。しかし、本当のことである。
満たされぬ想いは募る。
溜まる。
溜まるだけ溜まったら、弾ける。
爆発する。
溜まった想いでも、コンプレックスはプラスに作用する。
下半身太りに対するコンプレックスは、下半身ダイエットのモチベーションとしては最高である。
コンプレックスの強い方ほど、おしなべてよく痩せる。
ナカメダイエットを開始すると、2ヶ月もすればたいていの方は2サイズくらいはサイズダウンする。
コンプレックスの強い方なら、なおさらである。
3サイズも4サイズも下半身のサイズを落とす方もいらっしゃる。
しかし、それだって試着をしてサイズダウンを実感し、人に痩せたことを褒められるようになると、落ちもペースダウンする。
カラダがダイエットに慣れてくるのと歩調を合わせるように、コンプレックスがなくなって気持ちの方もある程度満足しているからだ。
そこから、もっと痩せたいというのは、もうちょっと、もうちょっという欲目だから、ダイエットの止め時だな、と思って、卒業を促す。
何気にモチベーションが落ちているのだ。
粘る方もいるが、前のようには痩せてこない。
カラダはダイエットに慣れてきているから、より厳密にナカメルールを守らないと落ちなくなっているにもかかわらず、この頃になると、ナカメルールの守り方がアバウトになってくる。
アバウトナカメルールなら、維持である。
コンプレックスの解消後、どこで満足するか、だけの問題である。
満たされぬ想いは、満たされたら、消える。
マイナスに作用する想いもある。
T橋さんに、訊いたら、やたら甘い物が食べたい、とおっしゃる。
以前は、それほど甘い物が好きではなかったのに、とも言われる。
まず、考えられるのは炭水化物の抜きすぎ。
いろんなダイエットの知識で炭水化物が太る原因だ、悪者だ、と思っているから、食べているようで炭水化物の摂取が少なくなりすぎがちなのである。
訊いていたらT橋さんも、たぶんそうだろう。
これは、炭水化物を今以上に摂るようになれば解消する。
それよりも問題なのは、満たされない想いである。満たされぬ思いは残る。
体重が増えるのを気にして、甘い物が食べたいのに、我慢しているらしい。
我慢すればするほど、想いは募る。
溜まってくれば、どこかで爆発するしかない。
爆発すれば、ナカメルールも吹き飛ばされる。
ガスが溜まる前にガス抜きをすればいい。
「食べたかったら、食べたらええねん」
これが答えである。
ケーキでもアイスでも、2個でも3個でも食べればいい。
気の済むまでである。
実際は、食べ始めたら、ダイエット整体が効いているから、そうは食べられない。
食べたいと想ったときに、食べれば、想いは消える。
消えるから、溜まらない。
主食は食べなくて平気、と言われるからダイエット整体は効いている。
甘い物が食べたくなるのは、副食系炭水化物の抜きすぎが引き金だから、食事のときに不足しないように摂れば、甘い物に対するカラダの執着は消える。
ココロの執着も、想いが募ったときに、我慢せずに食べれば、消える。
ナカメダイエットは、食べてはいけない物はない。
それが、甘い物であってもである。
禁止されたら、やりたくなる。だから、禁止しない。
ただ、カラダにとってどうなのか、は知ってもらう。
炭水化物は中毒性がある。
特に、甘みが強い物ほど、中毒性も強い。
しかし、2週間ほど抜けば、中毒症状は消える。
時に、食べたくなって食べても、1回くらいなら、体重にも体脂肪にもさしたる影響はない。いったん増してもすぐに前に戻る。
甘い物は、続け喰いさえしなければ、大丈夫なのだ。
炭水化物は不足しないように摂る必要がある。
不足すると、生理が遅れたり、その前にやたら甘い物がほしくなったりする。
多過ぎるのも、不足するのも、カラダに支障をきたす。
できれば精製度の低い物。
全粒粉のパンや玄米。その他の雑穀。
お芋などの根菜類。
果物。
その他、いろんな物から。
付け合せ程度の量。
主食的に量を増やして食べるのだけを避ければいい。
そうしたことも、自分で体験して、実験してみればカラダでわかる。
もう、一つ訊かれた。
毎朝、カフェオレを飲んでいて、コーヒーをブラックにしたらまずくて飲めないらしい。これも、不満だそうだ。
「低脂肪のミルクと人工甘味料ならいいでしょうか」と訊かれたので、それも「試してみたら」と答える。
低脂肪のカフェオレを飲んでいても、痩せてくればいいし、痩せなければそれは止めるしかない、それだけのことだ。
そんな話をしたのだ。
施術の終わりに、「話して良かった」と安堵の表情をされた。
我慢感も努力感も、感じるものだから、無視せずに拾い上げれば、ナカメダイエットの成功により近づく。
我慢感と努力感をなくしていけば、当たり前のように痩せて、当たり前のように維持できるのだから。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。