Gさんは、ホットヨガのインストラクターである。
30歳。161センチ。
今日で3回目。
3回目の計量では、初めから3キロほど落ちている。
本日の計量では、48.7キロだった。
うちのサロンのダイエットにプラス週に4日くらいのホットヨガのインストラクターの仕事だから、体脂肪率の落ちが著しい。
初回が、20.5%だったのが、本日計ったら17.7%になっている。
暑い中での仕事だから、体力の消耗が激しいのだろう。
うちに来られる標準的な方より、早く落ちているようだ。
上が9号で、下が11号だったのが、下は9号になっていると言われる。
5ヶ月のインストラクター生活では、下半身は痩せなかったそうだ。
うちに来てから、穿けなかったパンツが穿けるようになって、悦んでくれている。
うちのサロンのダイエットでの目安では、160センチくらいの人が下半身重点に2キロ前後痩せると1サイズくらいダウンするから、順当な数字だろう。
それにしても、上半身の痩せ方が気になるのだ。
最近の体重計は、部分別の皮下脂肪率も出せるから、そのデータを見ると、体幹部は12%で、両脚は25%で、上半身の皮下脂肪率が低い。
初回に来られた時に「仕事柄、上半身に効いてしまうよ」と注意を促してはいるが、やはり上半身の痩せ方が気になる。
下半身はもちろん痩せてきたのだが...。
下半身ダイエットの一番のポイントは、上半身の血液循環を今以上に良くしないようにしながら、下半身の血行はできるだけ良くすることなのだ。
そのための、バランス整体やサイズダウン整体なのである。普通の運動とは違う。
初回に来られた時に、過去の運動暦や現在の運動習慣を訊ねる。
過去のスポーツや運動に対する取り組み具合によって、体脂肪の落ち方がどのようになるか、お話しする。
計測データを見ながら、筋肉の割合が多い人は、そう細くはならないことを説明する。
不思議なことに、そんなに運動をしていなくて皮下脂肪の多い人の方が、かえって早く痩せて、結果的にも細くなる。
運動系のダイエットとは、考え方が違う。
ナカメダイエットでは、運動をすれば下半身が痩せられるとは考えていない。
楽しみや趣味でやっているスポーツや運動を止めるようには言わないが、ダイエットのためにやっているような運動なら、少なくとも2ヶ月間は止めるように言う。
前にも書いたが、有酸素運動だと思って、エアロビクスを週に何回もやっている人は、ふくらはぎが問題だ。エアロバイクは太腿にくる。
常識的には有酸素運動だとしても、その人にとって筋肥大するような運動は、避けたほうがいいのだ。
有酸素運動の全身運動は、下半身太りの人がやれば、全身の血液循環が良くなるのだから、上半身の方がより痩せていって、かえってアンバランスを助長する。
ホットヨガのインストラクターであるGさんも、この問題にぶつかってしまったようだ。
自分の身体で、うちのサロンのやり方で下半身が痩せることも、ホットヨガで、より上半身が痩せることも証明してしまった。
悩みを深くしてしまったようで、8月に入ったら仕事の回数を考え直す、と言って帰っていかれた。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。