新しく来店されたお客さまからカウンセリングの時に、リバウンドのことをよく質問される。
せっかく痩せてもすぐにリバウンドしてしまうのではないか、という不安があるのだろう。
例え話で説明している。
身体は、3種類の燃料で走れるクルマに例えられる。
落としたい体脂肪は石炭、過剰に摂る主食の炭水化物は石油、間食の甘い物はガソリンみたいなものだ。
基礎代謝量を決める筋肉の量はエンジンの大きさ。
有酸素運度は走るスピードにあたる。
どの燃料でも走れる便利なクルマだが、燃料の使い勝手には順番がある。
一番燃えやすいのは、間食としての甘い物。甘い物はすぐに血糖値を上げて燃える。
二番目に燃えやすいのは、石油に例えられる主食。大量に摂るし、燃やすには少し手間がかかるが、石炭に譬えられる体脂肪よりも、早くエネルギーとして使える。
三番手の燃料が、石炭に例えられる体脂肪。これを一番燃やしたい訳だ。
体脂肪を燃料として使うには、筋肉量が多い方がよく燃やせるし、
適度な有酸素運動をした方がよく燃える。
しかし、うちのサロンでは、この運動系の考え方でダイエットを組み立てていない。
ダイエットはしたいが、運動はしたくないという、ある意味、虫のいい話を肯定している。
運動は、好きでない限り生活の中では余分なものになる。
余分なものを生活の中に取り入れるのはむずかしい。
それよりも、生活そのものをゆるやかな有酸素運動として捉えて、朝食を抜いて空腹時間を長く取ることを大切にしている。
体脂肪燃焼の邪魔になる主食と間食も摂らない。
そのために食欲抑制のダイエット整体を効かせているのだ。
部分痩せでなく、全身痩せならこれだけで十分。
後は、副食を偏りなくいろいろ摂って、健康的に痩せるだけだ。
食事のときには何を食べてもいいから、グルメをやめる必要もない。
実際、それだけで、61歳だったHさんは、10週間で13キロ痩せた。
それも、周りの人から元気になったと認められて。
結果、自らが広告塔になってくれたHさんの口コミのおかげで60代のお客さまが増えた。
生活習慣が大きく変わるダイエットは、リバウンドの危険性が大きい。
ほとんど運動をしない人が、ダイエット中だけ運動したとしても、運動をやめればすぐにそのエネルギーは使わなくなる。エネルギーが余れば、リバウンドしてしまう。
食べ物を大きく変えるダイエットもリバウンドの危険性は大きい。
ある期間だけ、何かの単品ダイエットをしたり、プロテインやサプリメントに置き換えたり、普段食べつけない特殊なものを食べたりしても、普通の生活に戻ったときには、そうした食べ物を食習慣の中心にはおけない。
それをやめて普通の食べ物に戻したときに、何をどれだけ食べればいいのか、わからなくなる。
わからないまま食べていると、必ず体重は増えてくる。
ダイエット整体の食欲抑制効果を利用して、
朝食と主食と間食は痩せたい間だけやめるだけだ。
2ヶ月経って<整体ダイエット>に成功した後は、不要な体脂肪がなくなっている状態である。もう燃やすべき余分な体脂肪はない。
痩せた後は、体脂肪の代わりに食べた物が燃えてくれる。
ダイエット整体をしなければ、食欲も徐々に戻ってくるから、ダイエットに成功したら、主食は、量を加減しながら摂っていい。朝食も間食も構わないけれど、たぶん、朝食は摂らない方が快調になることを、間食は摂る必要がないことを、身体が覚えてしまう。
副食のおかずの摂り方は、ダイエット中も成功した後も変わらないから、
主食と副食のある普通の食事に戻した時に、主食の量に気をつけていれば、リバウンドは防げるのだ。
ダイエット中に我慢を強いてないから、大きな反動はない。
1キロ2キロの増量なら、2ヶ月の間にダイエットの要領はわかっているのだから意志の力で戻せる。夜に食べ過ぎたと思ったら、朝を抜けばいい。
やめていけないのは、体重計にのる習慣ぐらいだ。
63歳になったHさんは、月に1回来られるか来られないかの来店頻度で、1〜2キロの増減はあっても、今でも減った体重を維持されている。
※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。