やっていたダイエットとはまったく共通点がない

うちのサロンが平日夜の新規予約を一時中止する前に、何とか滑り込んだＡさん。今は上が１１号、下が１３号。それを上下とも９号にしたい、そうだ。



初回のカウンセリングと施術を受けに、不安な面持ちでいらしゃった。

インターネット検索でお越しになる人は、たいてい不安そうにしているから、いつものことだ。



最初に、カルテの項目にそって、気になる部位や痩せたい部分を訊く。



食生活や仕事など、ダイエットに影響することはおおよそ訊いていく。



仕事は事務職。一人暮らし。



暮らしぶりがわかるので、ダイエットする上でどこに問題がありそうか、読めてくる。





「朝食を食べなくても、お腹が空かないんですか？」とおっしゃるので、先に整体を受けていたＮさん（５回の整体で５キロ減量）に感想を述べてもらった。



「朝食抜きでも本当にお腹は空かなくなりますよ」と。



しかし、信じられない様子。



この反応は当たり前なので、カウンセリングの先を急ぐ。



どうも「１ヶ月前からダイエットをしていた」らしい。



「ブログを読んでいたので、朝食抜き以外は、私がやっているダイエットと、そんなに変わらない」



と、思っていたそうだ。



ついで『下半身痩せのための＜整体ダイエットの手引き＞』に従って、うちの下半身ダイエットのやり方について説明していく。



しかし、説明を受けたら「１８０度以上違う」とおっしゃる。



Ｉさんの答えと、相反する整体ダイエットの原則を書き出してみた。



「朝食はご飯を食べる」



今日はもうご飯が食べられない、今、食べておこう、と思いながら食べていたそうだ。



うちのダイエットは＜朝食抜きで、お昼は軽くアッサリ、夜にコッテリしっかり＞が原則。



十分な脂肪燃焼時間を確保するために、朝食を抜いてもらう。眠っているときに血糖値が安定しているので朝食は抜きやすいし、さらにダイエット整体が効いているので簡単に抜けるはずだからだ。



実は、朝食を食べた方がかえって早くお腹が空く。



また、午前中は身体のサイクルが排泄に向かっている時間帯なので、何も食べない方が身体の調子はよくなる。注意するのは、排泄を良くするために午前中の水分補給を多目にするだけだ。



「お昼は、置き換えダイエットでシリアルを食べている」と、シリアルの大きさを手で示してくれる。



あまりに小さいので「それじゃ、お腹が空くでしょう？」と訊く。



やはりお腹が空くらしい。



ダイエット整体が効いていれば、満腹感が早く来る。主食を食べていればそれだけでお腹がいっぱいになってしまう。だから＜主食は食べない＞



ダイエットするときは栄養摂取に気をつけなければならない。

だから＜副食のおかずはいろいろ変えて食べる＞のだ。



メニューを変えて＜毎回違うものを食べる＞ことで、栄養の偏りを防ぐ。



副食として食べる限りは何を食べてもいい。食べていけない物はない。

量が減るので、質の問題を考えて、できるだけいろんなものを食べることを勧めている。



逆にいうと＜同じものばかり食べない＞ことを大切にしている。

いくらマスコミで、いいと騒がれているものでもだ。それは流行りものでしかないからだ。



「夜は、食べるのが怖い」と言われる。太ると思うからだろう。



野菜はよく食べていたものの、満腹感を得るためにコンニャクパスタ、コンニャクラーメン、トコロテンなどを、食べていたらしい。



「つらかった」と言われる。



うちのダイエットは＜カロリーの低そうな物ばかり食べない＞のだ。満腹感を抑えてあるから、カロリー過剰になる心配はない。



主食は食べないが＜おかずの炭水化物類は避けない＞ことも大切にしている。炭水化物は大量には要らないが、必須栄養素だからだ。



グルメをやめなくてもいい。＜好きな物や美味しい物は大いに食べるべし＞食は大きな楽しみだからだ。甘い物もお酒も禁止していない。



エアウォーカーという機械で運動を毎日３０分やっていたそうだ。

努力している。



うちは＜運動は取り入れていない＞

運動が好きでやるなら、空腹時に、という注意ぐらいだ。



「まったく共通点がない」と呆れていた。



食欲を敵に廻すのと、味方につけるのとでは、ダイエットのやり方はまったく逆になるからだ。



しかし、体験していないから、説明だけでは、不安が残るのだろう。



やはり最後に「本当に痩せるのかな？」と。





私としては「Ａさんの体型と認識がどう変わっていくのか」楽しみなのだ。

※これは個人の感想です。成果や効果を保証するものではありません。